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2009/5 |
新型インフルエンザ対策
今年3月の定例会における一般質問で、新型インフルエンザ対策について一般質問を行った。質問の趣旨はおおむね以下の通りである。
- 北斗市では、新型インフルエンザ対策行動計画は策定されているか。
- 新型インフルエンザ流行時の医療体制はどうか。
- 欠勤者が4割に達するような状況も想定されているが、そのような状況でも行政機能は維持できるか。
- 小中学校が休校した場合、児童生徒達の生活・行動把握は可能か。
- 企業や商店等の休業等も想定されるが、それが原因の経済的ダメージをどのように克服するか。
と、このような展開で質問を展開した。さっそくベテラン議員達に「大げさだ」とか「議事進行!」などとヤジられた(ヤジは十分想定していたので、なんら腹も立たない)。 しかし、私の質問は国立感染症研究所等が作成したパンデミック(世界的大流行)時のシミュレートをベースにしたものである。専門家の予測を笑うくらいだからよほどこの問題については高度な知識や所見をお持ちなのだろう。
さて、今回の質問の結果、この時点では市は行動計画は策定されてなく、それほど危機感も持っていないということがわかった。だが、翌月(4月)には今回の新型インフルエンザ(インフルエンザA)の世界的な感染が起きた。今頃、着々と対策を進めているだろう。
新型インフルエンザによるパンデミックは、歴史上繰り返し起きている。地震や噴火などの自然災害と同じくいつ起きるかわからないが、それはいつか必ず起きることだ。他の自然災害と異なるのは、
- 地震や噴火はある地域だけに起きるが、パンデミックは全国で起きる。だから、無事な他の地域からの救援は期待できない。
- 他の自然災害と違って、人間だけが被害を受ける。建物や道路、水道などの物理的インフラは無事である。
という点である。
新型インフルエンザのパンデミックが始まったら、自分たちの身は自身の力でしか守れないということだが、同時にその困難な時期を乗り切れば元通りの生活に戻れるということでもある。英知と勇気をもって、冷静に必要な行動すれば、打ち勝つことのできる試練であるといえよう。
※質問に際して、事前に作成した北斗市における新型インフルエンザ感染シミュレーションを掲載します。内容については、国立感染症研究所等から発表されている資料を参考に私個人が作成したものであり、北斗市や関連団体・個人等は関与しておりません。