2006/3

個人情報流出

 昨今の個人情報流出について、報道ではWinnyなどのP2P型のファイル交換ソフトが原因であると伝えられているが、これはお門違いな論理だと思う。
 ファイル交換ソフトは単なる流出経路の一部を成しているに過ぎず、そのファイル交換ソフトを流出経路として利用しているのは、暴露型ウィルスと呼ばれるものだ。このウィルスは、感染したPC内のファイルを自動的に流出させる機能を持つ。ウィルスに感染するということは、平たく言えばPCの利用にあたってユーザにも不注意なところがあるということだ。
 ウィルスは、それを作りばらまく方が悪いということはもっともだが、現実の脅威として蔓延している以上、安易な性善説に依って無防備でいることは、論外な行為であると言われてもしかたない。
 そして、個人情報流出の大半は、職場からではなく職員個人のPCから起きている。つまり、業務上の重要な情報を自宅に持ち帰っているということになる。大半の人々は、情報流出というと、ネット上で暴露されることと考えているだろうが、「職場から持ち出された」段階ですでに流出していることになる。ネット上での暴露は、流出「後」の結果に過ぎない。
 情報保全は、それを扱う者の教育訓練とモラルによって守られる。これは、今も昔も変わらぬ真理であろう。